2009年07月17日

Xからの手紙

過日、実家から大量に過去の遺物が送られて来ました。「お前んち広くなったんだからウチにある貴様の思い出の品をありったけくれてやる!!」と親のクセに親の仇かと言わんばかりの大量ダンボールが朝っぱらからオレんちに宅配されてきました。そんな驚きのポイント還元いらない。

で、中を開けてみるとまあよくぞここまでくだらんものが取ってあったものだと感心するガラクタがもうもろもろと。小学生でも出来る盆栽ジオラマセットや「1−2こじた」とか書いてある色鉛筆とか確実に要らないから。思い出の8ミリテープとか送られてきてもウチ再生出来ないし。

とまあそんな最早ゴミの分別作業をしているバイトにしか見えない寂しい後姿を晒しつつ和室で仕分けをしていたんですがね。
やっぱこういう作業中には恥かしいモノも当然色々と出てくる訳ですよ。
特に中学生の時に書いた、全く製作意図の解らない日記ともとれない文章がパンチが効いてて凄かった。↓

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 僕ははっきり言って手紙というものが好きではない。言いたい事があるなら口で言えばいいのだ。ちょっとした事ですぐに文をよこす奴は将来小説家にでもなる気でいるのだろうか。
 言いたい事は口で言えばいい。しかし言いたい事が口で言えない時はどうすればいいのか…。そういう時にこそ文字を使用するのである。(←結局使用するらしい)

僕はどうやら最近無意識に言論の自由を奪われている。思った事がまともに口を突いて出て来ない。だがオレは困らない。オレには最大の武器、ペンがある。(どないやねん)
暴力や兵器など要らない。オレの武器はこのペンなのだ。暴力や兵器はその時間と攻撃範囲内に居るものしか攻撃できないが、ペンはたとえ100万光年離れた所に居た1000年も前の人物にも攻撃する事が出来る。(←異常な攻撃へのこだわり)
暴力は自己の思想を力によってしか相手に解らす事が出来ないが、ペンは自己の思想を文字や絵で相手の心に訴える事が出来るのだ。どちらが優っているか言うまでも無いと思う

つづく。

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…ちょっと他ではなかなか見られない。冒頭で文章書きを批判しといて「オレには最大の武器ペンがある」とのどんでん返し。ちなみに次ページでは「つづく」の舌の根も乾かぬうちに「杉本君へ」と友人に宛てた文章をくり出している。

まあとりあえずこのノートはこれからゴミ袋行き(ポイ)。
そして更にダンボールの中を発掘していると、またもものごっついパンデミックな危険物が出て参りました。
それは何かというと小学校当時の企画モノ文集でして。

タイトルは

『 ○○君へ Xからの手紙 』


ええと、これはどういうものかと申しますと、4年生クラスで誕生日を迎えた生徒に、その記念としてクラス全員が匿名(X)を使ってその子の長所短所をあげつらって紙にしたため、折角の誕生日に贈りつけてその子を鬱のドン底に叩き落とすという一体どんなSM企画なのかと当時の教師の嗜好を伺いたい鬼のような文集イベントなのです。(ゾッ)

で、高校の頃に着ていたトレーナーが今尚引き出しの割りと前の方にしまわれている位物持ちの良さを誇る私の手元に、時を超えて今再びこの恐怖の文集が舞い降りてきたという訳なんですよ…!
これはもう、先程のノート同様中を見ずに棚にしまうなど全くもって有り得ない。
しかし、その内容は正にこどもセンス全開な凄まじいものでした。。

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「1/26 こじた君へ Xからの手紙 (「こじた」部分は実際には勿論本名が書かれてます)

おたんじょう日おめでとう。
こじた君の良いところは「字がきれいなところです。」あとほかにいっぱいあります。
わるいところはありません。
左の手で字をかいていて、とってもうまいですね。Xは左でかくとよろよろの字になってしまいます。
こじた君たん生日になにをかってもらいましたか。ゲームですか。それとも洋服ですか。まさか『ぬいぐるみ』じゃないでしょうね。まさかそんなはずは、ありませんね。
Xはぬいぐるみをかってもらいました。 (←お前のコトか)
身長がもっとのびるように、がんばってね。せが大きくなったら、もてるかも…!」

余計なお世話です。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

こじた君、おたん生日おめでとう。
こじた君の良い所は、べつにありません
悪い所は、ガンダムごっこをしてあそぶ所です。だからそれをなおしてあまり小森君とはやらないでください。
ではもう一度おたん生日おめでとう。では、さらばじゃーハッハッハ」

……正直これで凹まない人はいまいよ。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

こじた君おたん生日おめでとう。
よいところは字がきれいでいいですね。わるいところは人にいやがらせをするところ。学級いいんのしごとをがんばってください。(←まるで脈絡ない) 後もっと発言をしたらいい人になれます
Xは字がきたないからこじた君がうらやましいです。」

たくさん発言をしても別にいい人にはなれないと思います。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

おたん生日おめでとう。
こじた君のいいところは、字がうまいので、ぼくも字をきれいにしようとおもいます。
こじた君の悪い所は、あまりありません。
ガンダムごっこやって、げかしないようにしてあそぼうネ。あとは、こじた君よかったネ。せがのびて、左藤君をぬいてよかったネ。」

キミも佐藤君のにんべんを忘れないようにネ。
ちなみにこの文の横に落書きされていたガンダムが素敵でした。罫線にこんな使い方があったとは目からうろこです。
…しかし子供の頃こんなにもガンダムごっこしてた奴が今も実物大ガンダムを拝んで興奮してるなんて進歩のなさを痛感せざるを得ない。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

おたん生日おめでとう
こじた君の良いところは学級委員にりっこうほしたり、たくさん手を上げるところがいいですね。悪いところは、女の子にいやがらせをしたり、よく考えないで手を上げたりしていますね
Xも悪いところをなくすようにがんばるのでこじた君もがんばってください。」

オレ完全にこの子に思考を読まれてます。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

おたん生日おめでとうございます。
こじた君の良い所は、字もきれいでなににでも立こうほなどをすることです。
わるいことは、わらってごまかしたりすることです。
それをなおしたりして、大人になってからやくだててください
勉強などがんばってください。」

…すいません。いまだに笑ってごまかすクセがあります。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

おたん生日おめでとう!
こじたくんは、えがうまいところです。(←なにか忘れている)
わるいところは、にやにやしてごまかすことです。
あとはあまりわからないけど、こじたくんて肉はすきですか? 私はだいだいだいすきで〜〜〜す。」

唐突に肉の話が始まるダイナミックな展開に身悶えつつ、オレって相当笑ってごまかす子供だったんだなあ、と少年時代を省みてみるがもうどうしようもない2009年夏。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

おたん生日おめでとう。
こじた君のいい所は、いつもニコニコしていて、おこられる時はちゃんと反省をしていますね。
わるい所はありません。
こじた君は、字がきれいでいいですね。Xは字がきたないでしょ。それに絵もじょうずですね。これからもがんばってね♥」

笑ってごまかすヤツなのかちゃんと反省するヤツなのかどっちだったのか。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

こじた君おたんじょう日おめでとう!
こじた君のいい所は、じゅぎょう中よくはつげんをして勉強もよくできるところです。わるいところは、よくドビンニューと言って人をたたくので、それはもうやめたほうがいいと思います。
これからも、勉強がんばってね!!」

ドビンニューってなんだったのかまるで思い出せない…。


「1/26 こじた君へ Xからの手紙

おたん生日おめでとう!
こじた君のよい所はとても字がきれでやさしいし思いやりがある所です。
こじた君はぜんぜん悪い所はありません。
これからは、もっとよい所をふやして、悪い所はないですが、自分でなおしたいと思っている所をなくしていって下さい。」

どうやら私に気があるようです。(妄想)


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とまあ、そんな感じの猛烈な文集だった訳ですが、これを一通り読み終わった後に、私はとある事実を思い出してしまいました…。

なんと、この文集の最大にマゾヒスティックなところ。それは。

自分で自分に宛てた手紙も実はこの中に(勿論匿名で)含まれているということッッ!!!

…当時の担任は、本当に一体ボクらに何をさせたかったのだろうか。。
その事実を思い出して、早速もう一度読み返してみると―――


ありましたよ。
確かに身に覚えのある筆跡が。


xra.jpg


…死んでいいですか?
posted by kojita at 11:41| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記
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